お守りを他人にあげても大丈夫？スピリチュアルな意味と正しい渡し方を解説

「お守りを他人にあげるのは良くないって聞いたけど、本当？」

家族や友人、恋人など、大切な人の幸せや健康を願ってお守りを渡したくなることがありますよね。

しかし、お守りは本来「授かった人を守るもの」。そのため、正しい知識を持たずに他人にあげてしまうと、ご利益を損ねたりマナー違反になってしまうこともあります。

この記事では、「お守りを他人にあげるのはダメなのか？」「どんな場合ならOKなのか？」を中心に、スピリチュアル的な意味、マナー、正しい渡し方まで詳しく解説します。

お守りを贈る前に知っておくべき“神聖なルール”を一緒に確認していきましょう。

お守りを他人にあげるのはだめ？その意味と基本知識

お守りは、神社やお寺で自分自身の願いを込めて授かる神聖なものです。

そのため、「他人にお守りをあげるのはよくないのでは？」と感じる人も多いでしょう。

実際には、お守りを他人に渡すこと自体が必ずしも悪いわけではありません。

ただし、お守りには「授かった人を守る」という意図があるため、正しい方法で渡さないと意味が変わってしまうことがあります。

神社では、お守りを「授与品（じゅよひん）」と呼びます。これは販売ではなく、あくまで神様からの「お預かり」という形です。

そのため、自分のために授かったお守りを他人に渡すのは、本来の形ではないとされています。

一方で、「他人の幸せを願って最初からその人のために授かる」場合は問題ありません。

つまり、お守りをあげて良いかどうかは「誰のために授かったか」によって意味が変わるのです。

お守りを贈ることは、相手への思いや祈りを形にする行為です。

ただし、正しい意識とマナーを持って行うことが大切だといえるでしょう。

お守りをもらう・あげる時のスピリチュアルな意味

お守りを他人にあげる行為は、スピリチュアル的にも「エネルギーの受け渡し」として大きな意味を持ちます。

お守りには、祈願した人の想いや感情が宿るとされており、それを他人に渡すことで、エネルギーが移動するとも考えられています。

たとえば、ポジティブな気持ちで授かったお守りを渡すと、相手にも良い波動が伝わりやすくなります。

逆に、不安や不運の中で強い執着をもって持っていたお守りを渡すと、相手にその影響が及ぶ可能性もあるのです。

このため、長期間使用していたお守りや、お古のお守りを他人に渡すのは避けるのが基本とされています。

新しいお守りを選び、相手の幸せを思いながら祈って授かることが、最も良いエネルギーの循環を生む方法です。

お守りを他人にあげることは、単なるプレゼントではなく、心と心のつながりを強める行為でもあります。

そのためには、「相手の幸せを願う純粋な気持ち」と「神仏への敬意」が何より大切です。

お守りを他人にあげるときのマナーと注意点

お守りを他人にあげる際には、気持ちだけでなく、正しいマナーを守ることが大切です。

お守りは神仏のご加護をいただく神聖なものですから、扱い方ひとつで印象や意味が変わってしまうこともあります。

ここでは、プレゼントとして渡す際に特に意識したい3つのポイントを紹介します。

① 渡す前に「祈る気持ち」を込める

まず、お守りを購入する際には「この人が無事でありますように」「目標が叶いますように」と心を込めて祈ることが大切です。

形式的に買うのではなく、相手を思う気持ちを強く意識すると、お守りにポジティブなエネルギーが宿るといわれています。

特に受験や健康、恋愛成就など、目的に合わせて選ぶと、より意味のある贈り物になります。

② 直接手渡すときは両手で丁寧に

お守りを渡すときは、袋や封筒に包んでから両手で丁寧に差し出すのが礼儀です。

神聖なものを裸のまま渡すのは避け、清潔な白い袋や和紙で包むと良いでしょう。

渡すときは「よければ受け取ってください」「お守りとして持ってもらえたら嬉しいです」といった柔らかい言葉を添えるのが理想的です。

相手の宗教観や気持ちも尊重し、無理に受け取らせるような渡し方は避けましょう。

③ 落とした・壊れたお守りは渡さない

壊れた・汚れた・落としたお守りを他人に渡すのは絶対にNGです。

お守りが破れたりひもが切れたりした場合、それは「持ち主を守ったサイン」ともいわれます。

そうしたお守りは役目を終えているため、神社やお寺に感謝の気持ちを込めて返納しましょう。

他人に譲ると、役目を終えたエネルギーを移してしまうおそれがあります。

これらのマナーを守れば、贈る側も受け取る側も気持ちよく、お守りに込められた願いがより届きやすくなります。

シーン別：お守りをあげるときに気をつけたいポイント

お守りを他人にあげる場面はさまざまです。

受験、病気、厄除け、交通安全など、それぞれにふさわしい選び方や渡し方があります。

ここでは代表的な3つのシーンに分けて、注意点を解説します。

受験・就職などの合格祈願の場合

受験や資格試験を控えた人にお守りを渡すときは、「合格祈願」「学業成就」のお守りが定番です。

神社でお守りを授かる際に「◯◯さんの合格を祈って」と心の中で唱えると良いでしょう。

また、受験直前よりも少し前のタイミングで渡すと、心の支えとして長く持ってもらえます。

病気・入院中の人へのお守り

病気平癒や健康祈願のお守りを渡す場合は、相手の体調に配慮することが第一です。

重すぎる意味合いにならないよう、「少しでも元気が出るように」という気持ちで渡しましょう。

病室でも置きやすい小ぶりなサイズや、清潔な布袋に入れたタイプがおすすめです。

厄年・厄除けのお守りを贈る場合

厄年の人にお守りを渡す場合は、「厄除け」「開運」のお守りを選ぶのが一般的です。

ただし、本人が信仰に敏感な場合、宗派や神社にこだわりがあることも。

その場合は「よければ受け取ってね」と一言添えて、相手の自由に委ねましょう。

どのシーンでも共通するのは、相手の状況に寄り添い、押しつけずに渡すことです。

心からの祈りを込めてお守りを贈ることで、あなたの気持ちが自然と伝わるでしょう。

お古や壊れたお守りを他人にあげてはいけない理由

お守りを他人にあげるときに最も気をつけたいのが、古いお守りや壊れたお守りを渡してはいけないという点です。

お守りは時間とともに持ち主の「気」や「思い」を吸収し、その人を守る役割を果たします。

そのため、一度誰かが使ったお守りを他人に渡すと、前の持ち主の運気や感情を引き継いでしまう可能性があるのです。

特に、病気・不運・ストレスの多い時期に持っていたお守りを譲ると、エネルギー的に相手に悪影響を与えることがあるといわれています。

お古のお守りがNGとされる理由

お古のお守りは「役目を終えた守り」と考えられています。

そのため、神仏との契約がすでに完了しており、新しい持ち主を守る力は弱まっているのです。

また、神社で授かるお守りは、あくまで「その人のために祈祷されたもの」なので、別の人に引き継ぐのは正しい使い方ではありません。

正しい処分と新しいお守りの授かり方

古くなったお守りや壊れたお守りは、神社やお寺に返納し、「今まで守ってくれてありがとう」と感謝を伝えましょう。

神社には「古札納所（こさつのうしょ）」という場所が設けられており、ここに納めれば丁寧に浄火処理してもらえます。

新しいお守りを授かる際は、心を新たにし、「また一年、守ってください」と願いを込めるのが正しい流れです。

お守りを他人にあげるなら、必ず新しいものを選ぶ。

これが神社・スピリチュアルの両方の観点から見ても最も理想的な方法です。

まとめ｜正しい心でお守りをあげることが大切

お守りを他人にあげることは、一見シンプルに見えて、実はとても繊細で奥深い行為です。

大切なのは「神聖なものを扱っている」という意識と、「相手を思う純粋な気持ち」です。

形式的に渡すのではなく、心を込めて選び、正しいマナーで渡すことがご利益を引き寄せるポイントになります。

お守りを通じて伝わるのは、形ではなく「心」です。

自分のためにも、相手のためにも、正しい扱い方を知ることでお守りの本来の力を活かすことができます。

「相手の幸せを願う」──その純粋な思いこそが、最大のご利益なのです。