年賀状をやめたい人必見！世代別・相手別に使える年賀状じまい文例

「来年から年賀状をやめたいけれど、どう伝えたら失礼にならない？」──そんな悩みを持つ人が増えています。

年賀状じまいとは、これまでのご縁に感謝を伝えながら、穏やかに年賀状のやり取りを終える挨拶のこと。

この記事では、年賀状じまいの基本マナーから、世代別・相手別に使えるテンプレート文例までをまとめました。

フォーマルにもカジュアルにも使える例文を掲載しているので、あなたの状況にぴったりの表現がきっと見つかります。

感謝を込めて、気持ちよく“新しい年の区切り”を迎えるためのヒントとしてご活用ください。

年賀状じまいとは？いま増えている“やめ方の新マナー”
年賀状をやめる前に考えたいこと
年賀状じまいの伝え方とタイミング
年賀状じまいテンプレート集【世代別】
年賀状じまいテンプレート集【相手別】
年賀状じまいのデザインとレイアウトのコツ
まとめ｜感謝を込めて“年賀状の区切り”を上手に伝える

年賀状じまいとは？いま増えている“やめ方の新マナー”

「来年から年賀状をやめようかな」と考える人が、近年急増しています。

年賀状じまいとは、毎年のやりとりをいったん区切り、今後は別の形で新年の挨拶を伝えることを意味します。

この章では、年賀状じまいの背景や伝えるときのマナーをわかりやすく整理します。

年賀状じまいの意味と背景

「年賀状じまい」とは、長年続けてきた年賀状のやり取りを終えることを相手に伝えることです。

「もう出さない」という一方的な宣言ではなく、「これまでありがとう」「これからもよろしく」という感謝の区切りとして使われます。

“やめる”のではなく“感謝を伝える”のがマナーです。

時期	特徴	主な理由
2020年代以降	年賀状じまいが一般化	デジタル化・高齢化の影響
50~70代中心	区切りの挨拶として使われる	体力・環境の変化
20~30代	SNSへの移行	LINEやメール中心の交流

どんな人が「年賀状をやめている」のか

実際に「年賀状じまい」を選ぶ人にはいくつかの傾向があります。

特に高齢世代では、「書くのが大変」「字を書く機会が減った」といった理由が多く見られます。

一方で若年層では、「SNSで十分」「環境配慮のため」という前向きな理由が増えています。

世代	主な理由	代替手段
60~70代	体調・視力の変化	一筆箋・電話・メール
40~50代	整理や効率化のため	LINE・年始メール
20~30代	SNS文化への移行	Instagram・メッセージ機能

どの世代にも共通するのは「無理せず心を伝えたい」という気持ちです。

やめる時に伝えるべき3つのポイント

年賀状じまいを伝える際は、ただ「やめます」と書くのではなく、次の3点を意識しましょう。

これまでのご縁への感謝
これからも変わらぬお付き合いの意思
今後の連絡手段（メールやSNSなど）

この3つが入っていれば、角が立たず自然な印象になります。

NG例	OK例
「年賀状は今年で終わりにします」	「これまで温かいお付き合いをありがとうございました。今後はSNSなどでご挨拶をさせてください」

“感謝＋これから”の姿勢が伝わる文面こそが、現代の年賀状じまいマナーです。

年賀状をやめる前に考えたいこと

いざ「年賀状じまいをしよう」と思っても、本当に全員に伝えてよいのか迷う人も多いでしょう。

この章では、やめる前に考えておくべき視点と、年賀状をやめるメリット・デメリットを整理します。

完全にやめる？一部の人に続ける？

年賀状じまいは、必ずしも“全員にやめる”必要はありません。

親しい友人や親族には続け、ビジネス関係だけ整理するケースも増えています。

いきなり全員に告知すると冷たい印象を与えることもあるため、段階的なじまいがおすすめです。

パターン	対象	特徴
完全じまい	全員	今後はSNS・メールに移行
部分じまい	一部のみ	仕事関係などを整理
段階的	友人・親戚ごとに区切る	自然な移行ができる

年賀状をやめることで起きるメリット・デメリット

年賀状じまいには良い面と注意点の両方があります。

やめることで気持ちが楽になる一方、疎遠になる関係もあるため、慎重に判断しましょう。

メリット	デメリット
印刷・郵送の手間とコストが減る	疎遠になる可能性がある
無理に連絡を続けなくてよい	年に一度の近況報告がなくなる
環境にもやさしい	フォーマルな場面で寂しさを感じることも

やめる理由を「前向きな選択」として伝えるのが大切です。

SNSやメールでの代替手段とは

最近では、LINEやInstagram、メールを使った「デジタル年賀」が主流になりつつあります。

画像テンプレートを添えてメッセージを送れば、年賀状のような温かみを保てます。

紙からデジタルに変えても、「相手を思う気持ち」が伝われば十分にマナーを守った形です。

手段	特徴
LINE	スタンプや画像付きでカジュアルに
メール	丁寧でフォーマルな印象
SNS（Instagram・Facebookなど）	写真と一緒に感謝を伝えやすい

どんな方法でも、“つながりを続ける姿勢”を忘れないことが大切です。

年賀状じまいの伝え方とタイミング

年賀状じまいは、「どう伝えるか」と「いつ伝えるか」で印象が大きく変わります。

この章では、自然で感じの良い伝え方と、誤解されないタイミングの見極め方を紹介します。

最も自然に伝えられるタイミングはいつ？

もっとも穏やかに伝えられるのは、“最後の年賀状で一言添える”タイミングです。

「今年をもって年賀状のご挨拶を一区切りとさせていただきます」といった文面なら、礼儀を保ちながら伝えられます。

新年の挨拶の流れの中で自然に区切りを示すと、相手にも受け入れられやすいでしょう。

タイミング	おすすめの伝え方
12月中旬~下旬	通常の年賀状に添える形で伝える
1月上旬	年賀状として「最後の挨拶」を記す
1月中旬~下旬	寒中見舞いで年賀状じまいを伝える

寒中見舞いを使うと、穏やかで丁寧な印象になります。

特に、相手が年賀状を先に送ってきた場合に返信として書くのに最適です。

文面のトーン別（丁寧・カジュアル）伝え方例

年賀状じまいは、相手との関係性に合わせて言葉のトーンを調整するのがコツです。

ビジネスや年上の方にはフォーマルに、友人には柔らかく伝えると違和感がありません。

トーン	例文
フォーマル	長年にわたり温かいお付き合いをいただき、心より感謝申し上げます。誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を終えさせていただきます。
カジュアル	これまで年賀状のやりとりをありがとうございました。来年からはSNSなどでご挨拶できればと思っています。
親しい友人向け	最近はLINEでやり取りすることも増えたので、来年からはそちらで新年のご挨拶をさせてくださいね。

関係性に応じた“言葉の温度”を調整することが信頼感につながります。

誤解されないようにするための注意点

「年賀状をやめる＝お付き合いをやめる」と誤解されるケースもあります。

それを防ぐためには、必ず「これからもよろしくお願いします」など前向きな言葉を添えましょう。

避けたい表現	おすすめ表現
今後は年賀状を出しません	今後は別の形でご挨拶させていただければ幸いです
年賀状は今回で終わりです	本年をもちまして年賀状のご挨拶は一区切りといたします
ご理解ください	これまでのご厚情に感謝申し上げます

文面ひとつで印象が変わるため、柔らかい語尾や感謝の表現を意識するのがポイントです。

年賀状じまいテンプレート集【世代別】

ここでは、年齢層に合わせた自然な年賀状じまいの文例を紹介します。

それぞれの世代が使いやすい言葉遣いで、相手に失礼なく思いを伝えるための参考にしてください。

60代・70代向け｜穏やかで丁寧な年賀状じまい文例

長年のご縁を大切にしながら、体力面などを理由にやめる場合に使える文例です。

文例
長年にわたり温かいお付き合いをいただき、心より感謝申し上げます。誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を終えさせていただきたく存じます。今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
これまで頂いた多くの年賀状、毎年の励みとなっておりました。近年は体調を考慮し、年賀状のご挨拶を一旦区切らせていただきます。今後も変わらぬお付き合いをお願いいたします。

40代・50代向け｜職場や知人へスマートに伝える例文

フォーマルすぎず、ビジネスにも使える自然な表現です。

文例
これまで年始のご挨拶を通じてお世話になり、誠にありがとうございました。私事ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を失礼させていただきます。今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
時代の変化もあり、今後はメール等でご挨拶させていただくことにいたしました。これまでのご厚情に感謝申し上げますとともに、引き続きよろしくお願いいたします。

20代・30代向け｜SNS世代のカジュアルな伝え方

友人や同世代向けには、気軽で明るいトーンが好印象です。

文例
今まで年賀状をありがとう。来年からはLINEやSNSで新年のご挨拶をさせてもらうね。これからもよろしくお願いします。
毎年のご挨拶、いつも嬉しかったです。最近はオンラインでのやりとりが増えたので、来年からはそちらでご挨拶できればと思います。

世代に合った言葉遣いを選ぶことで、より自然に感謝が伝わります。

年賀状じまいテンプレート集【相手別】

年賀状じまいの文面は、相手との関係性によって使い分けることが大切です。

親族・友人・仕事関係・恩師など、それぞれの距離感に合わせた言葉を選ぶことで、失礼なく自然に感謝を伝えられます。

親戚・家族へ伝える文例

親しい関係の中でも、年賀状を終える際は感謝の気持ちをしっかり伝えるのがポイントです。

文例
これまで毎年温かいお年賀をいただき、ありがとうございました。体調などを考慮し、今年をもちまして年賀状でのご挨拶を一区切りとさせていただきます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
長年のご縁に感謝しつつ、今後は電話やメールで新年のご挨拶をさせていただければと思います。これからも変わらぬお付き合いをお願いいたします。

友人・同級生へ伝える文例

友人には、形式よりも自然体な言葉を選ぶと良い印象になります。

文例
いつも近況をやり取りできて嬉しいです。来年からは年賀状ではなく、SNSやLINEでご挨拶をさせてくださいね。これからもよろしく！
毎年の年賀状、ありがとう。今後はもう少し気軽な形でやり取りできたらと思い、今年で年賀状は一区切りにします。これからも仲良くしてね。

仕事関係・取引先へ伝える文例

ビジネスシーンでは、誠実さと丁寧さを意識するのが基本です。

文例
平素より格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことといたしました。今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
これまで温かいご関係を賜り、心より感謝申し上げます。時代の変化に伴い、今後はメール等にてご挨拶申し上げます。引き続きよろしくお願いいたします。

恩師・目上の方へ伝える文例

恩師や上司など、人生の先輩にあたる相手には「感謝＋敬意」を明確に伝えることが大切です。

文例
これまで長きにわたり温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を失礼させていただきます。今後も変わらずご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
長年お付き合いをいただき、心より感謝申し上げます。今後はメールにて新年のご挨拶をさせていただければ幸いです。どうぞお健やかにお過ごしください。

相手に合わせて「距離感の温度」を調整することが、年賀状じまい成功の鍵です。

年賀状じまいのデザインとレイアウトのコツ

文面と同じくらい大切なのが、年賀状じまいの“見た目”です。

感謝の気持ちを込めたやさしいデザインにすることで、印象がぐっと柔らかくなります。

感謝の気持ちを伝えるレイアウト構成

年賀状じまいでは、派手なデザインよりも落ち着いた構成がおすすめです。

メッセージが主役になるように、中央に本文を配置し、余白を多く取ることで品の良さを演出できます。

要素	配置のポイント
挨拶文	中央上~中段に配置。短く簡潔に。
感謝の言葉	本文の中央に。やさしい書体で。
差出人情報	右下または下中央に小さく配置。

余白を恐れず、「シンプル＝上品」と考えるとバランスが取りやすくなります。

文字・フォント・色選びのポイント

文字は読みやすく落ち着いたフォントを選び、色も明るすぎないものを使いましょう。

感謝を伝える文章には、丸みのある書体や筆文字風フォントがよく合います。

要素	おすすめ	避けたい例
フォント	明朝体・筆文字風	ゴシック体（硬すぎる印象）
文字色	濃いグレー・深緑・こげ茶	原色系（派手で不調和）
背景	白または淡い生成り色	ビビッドカラー・写真背景

また、背景に梅や松などの控えめな季節モチーフを入れると、年始らしい印象になります。

無料で使える年賀状じまいテンプレート素材サイト

デザインに自信がない場合は、無料テンプレートを活用するのもおすすめです。

感謝を伝える文例が入った素材も多く、ダウンロードして文字を差し替えるだけで完成します。

サイト名	特徴
Canva	テンプレートが豊富で、スマホでも編集可能。
イラストAC	無料会員登録で高品質なデザインをダウンロードできる。
郵便年賀.jp	年賀状じまい専用デザインも掲載。

“伝え方”と“見た目”の両方を整えることで、印象に残る年賀状じまいが完成します。

まとめ｜感謝を込めて“年賀状の区切り”を上手に伝える

年賀状じまいは、「やめる」という行為ではなく、「感謝を伝えるための節目」です。

これまでのご縁にお礼を伝え、これからも関係を大切にしていく意思を示すことが、本当のマナーと言えます。

「感謝」「丁寧さ」「思いやり」をキーワードに、自分らしい言葉で区切りを伝えましょう。

ポイント	要点
伝える内容	感謝・これからの関係・やめる理由を明確に
タイミング	年賀状または寒中見舞いで自然に伝える
文面の印象	柔らかく、前向きな表現を心がける
デザイン	落ち着いた色と余白を活かしたレイアウト